黒石温泉郷のある黒石市は十和田湖、八甲田山への西の玄関口として交通の要でもあり、また豊かな情緒にふれることができる温泉郷の宝庫です。
黒石温泉郷は、旧山形村周辺に多くの温泉地があったため、その昔は山形温泉郷と言われていました。国立公園十和田湖への街道沿いに点在する温泉地は、風光明媚な恵まれた温泉郷として栄え、古くから多くの人々が訪れてきました。
浅瀬石川の渓流に沿って温湯温泉、板留温泉、落合温泉、二庄内温泉、要温泉、古蔵温泉、沖浦温泉、青荷温泉、切明温泉、温川温泉が位置し『黒石温泉郷十湯』とも称されたそうです。【切明、温川は平川市(旧:平賀町)に属す。】
古来よりの十ヶ所の温泉といっても、十和田湖観光などがまだ騒がれていない交通の不便な時代に、湯治客や一般の人が訪れていたのは古くからの温湯温泉、板留温泉辺りまでで、その奥の温泉地は閑静のまま、集落の人々が利用するのがほとんどでした。
現在は,浅瀬石川ダムの建設等に伴い廃湯となった温泉地(二庄内、要、古倉、沖浦)もありますが『出湯場、黒石温泉郷』は、「西十和田いでゆライン」とも称され現在に至っています。 |
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