中野もみじ山             
”中野のもみじ”と呼ばれる紅葉の景勝地、黒石市南中野にある中野もみじ山。

紅葉(もみじ)山がある黒石市南中野は、古くから紅葉と不動堂が有名で風光明媚な景勝地として津軽全域に知れわたっています。 古来よりモミジの多い地でしたが、弘前藩主が京の地より百種の楓を神社に奉納し移植したと伝えられてます。 林の中には津軽三大不動と呼ばれる「中野神社」があり、秋には全山燃えるように色づき、鮮やかな錦を見せてくれます。

津軽公奉納の百種の楓の種類、大正2年に発行された安西如鳩編 「烏城志という本に記載されてました。
京の地より奉納移植した百種の楓
高  雄 松  錦 妻  紅 實  守 龍  田 綾  風 若  垣
水  鏡 朝  雪 内  床 源 山 楓 古  里 十 日 瀧 相  生
藜蘆時雨 青 會 山 折  葉 朝  露 槇 々 楓 遠 近 人 紅  浪
紋  盡 葛  城 迎 紅 葉 佐  山 干  入 九  重 神 無 月
裏  紅 通  天 暮  葉 麓  寺 幾  染 夕  暮
白  浪 千  里 松  蔭 唐 紅 葉 名  月 夕 時 雨 駒  留
限  り 時 雨 山 小 倉 山 切  錦 敷  島 水  車 笠 取 山
猩  々 裏  懸 朽  葉 富士形見 鴫 立 澤 軒  端 時 雨 染
鹿 紅 葉 村  雲 一  入 鶉  葉 奥 州 簾 玉 力 笄 忘 形 見
上 田 川 通  伴 手 染 絲 初 紅 葉 放  錦 折  枝 紅 葉 重
金  山 初  花 五 月 雨 小 南 京 七  夕 花 形 見 〆 の 内
譯語田錦 松  風 綾  葉 水  潜 振  葉 清  瀧 嵐  山
荒 形 見 志 能 武 朝  霄 蔦  葉 鐘 の 音 花 の 縁 名 取 川
放 葉 櫛 笛 八 丈 内  昔 唐  織 七 P 川 青 葉 山 手 綱 染
十 五 夜 晩  霜 かえでの種類ってこんなにあるんでしょうね!(烏城志より:大正2年発行)
                                    

津軽公御手植の楓
秋には全山燃えるような紅葉が中野渓流に映え、色鮮やかな秋を演出します。