奇習・大川原の火流し   黒石市・大川原の火流し
 黒石市大川原は黒石から八甲田山・酸ヶ湯に向かう途中にある集落です。
『大川原の火流し』は毎年8月16日の夕刻に集落を流れる中野川で、カヤとわらを集めて編んだ3つの舟を作り、船子と呼ぶ若者たち数名が舟の帆柱に火をつけて下流の大川原橋まで流し下す伝統行事です。
 すげ笠に野良着姿の若者が舟の火を消さないように「ヤーレ・ヤーレヤー」の掛け声を発しながら、下流の大川原橋までの間、舟を曳き走らせます。川岸では火流しの半纏を着た住民が太鼓や笛のはやしを奏でて、舟といっしょに進みます。
 昭和58年に青森県無形民俗文化財に指定されました。
大川原の火流し
       撮影 2005・2006年8月


      


津軽黒石四季彩たより